まだら色になった妻

まだら色になった妻

結婚1年目でうつ病になった、気分も肌色もまだらな妻のブログ。たまに学生夫のこと。

白板症検査の末、切除へ2

こんにちは。まだたんです。

白板症検査の末、切除へ1』の続きになります。

今回は白板症の擦過細胞診の結果が主な内容になります。

擦過細胞診は口内の表面の細胞を採取し行いますが、確定診断ではありません。また、同じ細胞診の結果でも、病院ごと、患者ごとに対応は違うと思います。

ですので、この内容を鵜呑みにすることなく読んでいただければ幸いです。


細胞診の結果

細胞診の臨床診断は「左側舌carの疑い」でした。

正直、医学用語は全くわからず、所見の文面を見てもさっぱりでした。先生の説明を聞いていくうちに、あまり良くないものなのだと理解しました。

細かい分類で言えば、私の白板症表面の細胞は「Class Ⅲ LSIL」。

先生は「Class Ⅲ」と「LSIL」で分けて、とても分かりやすく説明してくださいました。

「Class」はⅠ~Ⅴに分類され、ⅣやⅤは悪性、Ⅰ~Ⅲまでは悪性ではないということ。ということは、悪性ではない中で、Ⅲが一番良くない病変なのだそうです。

「LSIL」については、「Low SIL」の略らしいのですが、これは3段階に分けられ、「Low SIL」→「High SIL」→「SCC」の順に悪いものになるようです。「SCC」は「がん」で、「Low SIL」と「High SIL」は良くない細胞の程度の違い。「Low SIL」と言うことは軽度ではあるものの良くない細胞がありますよ、ということになります。

また、所見では「核クロマチンや核不整があり、腫瘍性病変の可能性」とあり、がんになる手前のものである可能性がある、ということでした。

「左側舌carの疑い」の「car」はどうやら「carcinoma」の略のようです。意味は「癌腫(がんしゅ)」。ということは、がんである可能性も現時点では否定できないということなのかな……。



手術の必要性

とても丁寧に説明していただいたのですが、それでも、私はこの段階で切除の必要性はあまり感じていませんでした。悪性ではないということは急ぐ必要はないのかと思っていました。

なので、先生と付き添いで来た夫のちょりが「取った方が良い」と話を進めていることに、内心とても驚いていました。切除するにしても、生検の結果ありきだと思っていたので。

すると先生は、「うちの病院はこの細胞診の検査を数多く行っているけれど、この結果が出た60%はがん化するんです」と教えてくださいました。また、生検についても、「生検をすることで一定のリスク(刺激による悪化)があるので、当院では手術が確定しないと行わない」ということでした。

切除はしなくてはいけないということなんだと、徐々に話が頭に入ってきました。

そして、「何かご予定があれば、手術ずらせますよ」のあとに、「9月とか」と言われて、事態を飲み込みました。

そうか、時期をずらせて1か月程度ということは、早めに手術をしなさいと言うことなんだな。

もちろん、手術が確定した人を数か月も放置するわけにはいかない病院側の事情もあっての発言なのだと思います。ただ、マイペースな私はそこでようやっと、自分には早期の手術が必要なのだと認識することができました。

そして、一番重く深く、自分の心に刺さった言葉は「この若さでこういったものができるということは、がんができやすい体質ということ」でした。


帰り道

夫が来てくれたおかげで、手術日などがさくさく決まり、あっという間に再診が終わりました。

私の方はすぐに両親に状況を伝えました。母には地元での検診直後に問題なさそうと伝えてしまっていたため、かなり動揺を与えてしまいました。

そして、病院を後にして、夫婦ふたりで空笑い。

まさか、こんな結果になることを予期して夫を連れてきたわけではなかったのに。なかなか外に出られない状況で、病院がてら帰り道に美味しいラーメンでも食べようか、みたいな気分で来てもらっていたのに……。

帰りの電車内でそれぞれスマホで専門用語を調べながら、私は「なんでこうなるの」と落胆し、夫は「早くに見つかって良かったんだよ」と繰り返していました。

私は、がんではなさそうであることを喜ぶよりも、想像以上に悪かったこと、体質的な問題が顕在化してしまったことがとてつもなくショックでした。




初診の先生と再診の先生は異なる方でしたが、同じように「こんなに早くによく気付いた」と褒めてくださいました。それだけ放置されがちなのだと思います。見えるところだからこその不安もあれど、逆に目に見えて悪化しないと悪いことを認識できないものなのかもしれません。

どうか、心当たりのある方は一度診察受けてみてほしいです。

感染症も心配だけれど、忍び寄る病魔は新型コロナウイルスだけではありません。

しばらくは白板症関連のことになると思いますが、手術などが落ち着いたら、夫のこと、『うつ病』のこともお話しできたらいいな。